日本酒通の中では密かに知れ渡っている黒龍ですが、あまり知っている方も少ないかもしれません。私の日本酒ランキングの記事では「黒龍」のしずくという日本酒を1位に上げましたが、黒龍には他にもオススメのお酒があります。通年販売している日本酒や、季節限定の人気の物まであります。今回はそんな「黒龍」の魅力と共にオススメ商品を紹介したいと思います。

黒龍とは

「黒龍」は、黒龍酒造(福井県)で作られた日本酒です。文化元年(1804年)に創業し、200年以上経過しています。常に手作りを考えて日本酒を追求してきた酒造で、石原裕次郎や、皇族にも愛飲されたとされる日本酒です。

1994年に手作りでより衛生的な環境で酒造りが行えるように「龍翔蔵」が建築されて、2017年には最先端の独自の技術を酒造りに活かすことが出来る「生龍蔵」を建築して
伝統技術を駆使し、先端技術もミックスさせた酒造りが行われています。

黒龍の実力とは

1975年に全国に先駆けて大吟醸「龍」を商品化して、全国に名前が広がった酒造です。当時、この大吟醸の「龍」は、日本一高価な日本酒として全国から注目を得ていました。

黒龍は平成30年に鑑評会にて数多くの賞を受賞しました。

・「酒造年度金沢国税局酒類鑑評会」の金沢酵母吟醸の部最優秀賞
・「酒造年度金沢国税局酒類鑑評会」の吟醸の部の最優秀賞
・「第115回能登杜氏自醸清酒品評会」の最優秀賞

また、書籍「日本の美しい酒造」に掲載されたり、「週刊ダイヤモンド」の「新日本紀行」や日本の文化を伝える雑誌「和楽」など様々な雑誌にも数多く紹介されているんです。

黒龍のこだわり

水にこだわる

黒龍には福井県の最大の川「九頭竜川」の水を使用しています。
九頭竜川は白山の雪解け水が山の濾過を経て流れてきた清涼な水です。
地下75mから汲み上げており澄み切った軟水は、酒を造るのには持って来いの水です。

米にこだわる

地元、福井県の大野産、五百万石や、山田錦などすべてが酒造好適米を使用しています。

五百万石や、山田錦は、酒のために生産されている米で、酒米(酒造好敵米)と呼ばれています。酒米の中でも生産されている量は、五百万石や、山田錦が群を抜いており、酒米の中でも有名なブランド米を使用していると言うことです。

酒米は、磨いても砕けることがないように粘度が高く粒が大きいのが特徴です。

黒龍のオススメ商品

黒龍 大吟醸 しずく 720ml

山田錦を精米歩合35%まで磨いた大吟醸です。透き通るような澄んだ飲み口が特徴で「幻の酒」と呼ばれているほどです。

ライチや、イチゴなどの甘いフルーティーな香りを楽しみ、飲みこむ際にはほのかにバナナの香りまでほんのり顔をのぞかせる素晴らしい出来です。また、透き通るほど丸みを帯びたやわらかさは水晶を感じさせるような出来です。

昔、品評会に出した際には「香りが強すぎる」と言われて、落とされた事があるくらい香りが強かったこともあったそうです。現在では、少し香りが抑えられていますが、それでも素晴らしい香りです。

黒龍 純米大吟醸 仁左衛門 720ml

山田錦を精米歩合35%まで磨き上げた純米大吟醸です。特徴的なのが斗瓶囲いをして熟成させることで、一段とフルーティーな香りを生かし切った日本酒です。メロンの甘い香りを強く感じ、角がない丸みがかった口当たり、風味が特徴的です。

斗瓶囲いとは、醪(もろみ)が入った酒袋を吊るして自然に滴り落ちるのをタンクで受け止めて保管する方法です。これは、別名雫酒と呼ばれて「日本酒の一番美味しい所を飲めるやり方」と言われています。

黒龍 純米大吟醸 石田屋 720ml

山田錦を精米歩合35%まで磨いた純米大吟醸を低温にて熟成させる事で「まろやかさ」「旨味」を鍛えた逸品です。メロンや、モモの甘い香りや、シトラスや、レモングラス、蓮などの爽やかな、華やかな香りが鼻から抜けていく香り高い日本酒になっています。

デリケートで繊細な味を楽しむことが出来て、ほんのりエメラルドがかかったような色も高級感を演出してくれます。

黒龍 大吟醸 八十八号

山田錦を35%まで磨き上げた日本酒です。出来がいい原酒を八十八号タンクに集めたことから名前の由来になりました。洋ナシや、リンゴの甘みの中にフリージアの花の香りも華やかに香り密度の高い香りを楽しめます。

黒龍 大吟醸 720ml

山田錦を50%まで磨いた逸品で、透き通るような旨味を味わうことが出来ます。フルーティーな香りがして、口に入れると、バナナのような甘い香りや、メロンのような甘い香りが鼻から抜けて飲み手を楽しませてくれる日本酒です。

黒龍 特選吟醸 720ml

五百万石を低温でゆっくりと仕込んだ特選吟醸になります。略して「特吟」と呼ばれています。

大吟醸よりお値打ちではありますが精米歩合50%まで磨いており、ほとんど大吟醸と変わらないような味わいを楽しむことが出来ます。メロンやイチゴのような甘い香りを感じることが出来て癖のない日本酒になるので、初心者の方でも親しみやすいように出来ています。

黒龍 純米吟醸 「純吟」 720ml

五百万石を使用して55%まで磨いた日本酒です。柔らかい口当たりから、メロンや、リンゴのフルーティーな香りが口の中で広がって上品な酸味が味の切れとなり、すっきりと飲みやすいのが特徴です。

黒龍 生酒 垂れ口

五百万石を精米歩合65%まで磨いた日本酒です。火入れ、濾過しないいわゆる生原酒と言われており、年中で12月頃からしか販売しない限定品です。

吟醸のフルーティーな香りや本醸酒のコクのある香りは人気があり、「癖になる旨さ」と言われています。中にはこの日本酒しか飲まないというコアなファンの方が居るくらい魅力があります。

黒龍 純醸ひやおろし 原酒

ひやおろしとは冬に絞った酒を直後に火入れして夏を超すまで貯蔵して瓶詰後出荷される酒を言います。2015年に本吟醸から純米吟醸に進化して一段と美味しくなりました。

口に入れると、黒龍らしいリンゴやメロンのような香りがしてほのかに麹のコクや甘い芳醇な香りも感じさせます。こちらは、毎年9月頃に年に一回発売されます。

黒龍 九頭竜 逸品 720ml

五百万石を使用して精米歩合65%まで磨いた日本酒です。まろやかな味わいと、旨さが大吟醸にも引けを取らないにもかかわらず、コストパフォーマンスがぴかイチです。

まとめ

黒龍は、日本で一番初めに大吟醸を売り出したと言うことで有名でしたがそれだけでなく、数多くの賞を取ったり、黒龍の「しずく」では有名な酒の評論家に「これ以上の日本酒を作ることはできないでしょう。」と言わせたほどの絶品です。

私も、日本酒ランキングでは、黒龍の「しずく」を全体の1位に位置づけましたがコスパを考えると個人的には一番好きな大吟醸です。

その他にも黒龍では数多くの日本酒があって、今回はその中でも特にオススメな物を抜粋しました。しかし、結局黒龍が製造している種類の8割ほど取り上げてしまいました。

それほど黒龍に惚れ込んでいるということもあるでしょうが、味の完成度が高いんです。
飲んだことのない方は一度ご賞味下さい。

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