日本酒を飲むときに、おつまみがないとちょっと味気なく、寂しいですよね。
1品、2品くらいおつまみが欲しい所だと思います。
そんな時に簡単に作れる美味しいおつまみを知っていると、気分も華やかになりますし、日本酒もより一層美味しく飲むことができると思います。
今回は
●より日本酒を美味しく飲みたい方
●忙しく、中々おつまみを作る時間がないような方
に向けて簡単に作れるおつまみランキング7選を紹介したいと思います。
日本酒に合うおつまみとは?
皆さんは日本酒に合うおつまみと言えば、何を想像されますか?
魚の刺身や、煮物、蒸しもの、ジャーキーカルパスなどを想像する方は多いと思います。
しかし、実は日本酒の種類に応じて合う味付けは大きく変わるということを念頭に置いて置いてください。
そこを考えると、それぞれの種類の日本酒に合うおつまみを知っておくことで美味しく飲める日本酒の幅を増やすことができて、より、日本酒を楽しく飲むことができます。
日本酒の種類と、合う味とは?
日本酒は大きく分けて、薫酒(くんしゅ)、醇酒(じゅんしゅ)、爽酒(そうしゅ)、熟酒(じゅくしゅ)の4種類に分かれます。
それぞれの日本酒の特徴と、合う味を紹介していきたいと思います。
薫酒(くんしゅ)
香りがフルーティーで味が淡い日本酒は「薫酒」と呼ばれています。
主に純米大吟醸、大吟醸、純米吟醸、吟醸などのことを指します。
香り高い、フルーティーな風味を生かすために、魚介類や野菜のたんぱくで、ほのかに酸味が効いたような料理との相性が格別です。
あさりの酒蒸しや、カルパッチョ、魚の刺身が対象です。
醇酒(じゅんしゅ)
淡い風味で、芳醇なコクを感じることができる日本酒を醇酒と言います。
主に、純米酒や山廃作りの日本酒のことを指しています。
米そのものの、旨味を感じやすい芳醇な香りやコクが特徴なので、その旨味をより、しっかりと感じられるように濃いめの味付けされた料理との相性がいいです。
主に、魚の煮つけ、肉料理などが対象です。
爽酒(そうしゅ)
淡麗辛口で、爽やかな清涼感を感じることができる日本酒を爽酒と言います。
主に、本造酒や生酒のことを指しています。
純米酒と、吟醸の間くらいの位置づけで、バランスのいい味わいなのが特徴で、あっさりとした料理から濃厚な味付けの料理まで幅広く相性が良いです。
主に、土瓶蒸しや、マーボー豆腐などの料理が対象です。
熟酒(じゅくしゅ)
濃厚で複雑でクセのある味わいを感じることができる日本酒を熟酒と言います。
主に、古酒や熟成酒のことを指しています。
香りと味が濃厚なので、味の濃いコクがある料理との相性がいいです。
主に、すき焼き、ビーフシチュー、熟成チーズなどが対象です。
簡単に作れるおつまみのメリット、デメリット?
メリット
●自分の好きなことをする時間が増える
●手間がかかっていないが、手が込んだ料理に思われる
●幸福度が著しく上昇する
デメリット
●美味しいため、日本酒や、おつまみを食べ飲みしすぎてしまう
●家での居心地が良くなるため、家に家族が集まる時間が増える
●外食の機会が減ってしまう
自分の自由にしていい時間が増えることで、趣味を行うための時間を多めに取れたり、心に余裕ができて、人に対して優しくなることもできます。
また、手間がかかっているように思われる料理は基本的に美味しいです。そのため、配偶者や、子どものために作ってあげると「自分のためにここまで美味しい料理を作ってくれたこと」に感動を覚えてくれると思います。
こうすることで、家族の中で愛情が芽生え、幸福度が大きく向上すると思います。
勿論、自分に対してのご褒美でも自分が幸福になることができるので、好循環だと思っています。
ただ、家で美味しいおつまみを作り続けてしまうと、外食に行くのが馬鹿らしくなってしまい、外食の頻度は減ってしまうので、外食が好きな方は注意が必要です。
日本酒に最適!簡単に作れるおつまみランキング7選
1位 イカと玉ねぎの酒塩炒め
材料(2人分)
イカ 1パイ
玉ねぎ 2分の1
しめじ 2分の1パック
生姜 適量
酒 大さじ2
塩、コショウ 少々
しょうゆ 少々
サラダ油 少々
作り方
1.イカのゲソ部分を引っ張ってはがし銅を水洗いし、軟骨を抜き取り、イカの銅の部分を輪切りにしておく。足は目の際の部分で切り落としくちばしを取り除き、食べやすい大きさにカットする。
2.生姜をみじん切り、玉ねぎは輪切り、しめじは食べやすい大きさにカットしておきます。
3.フライパンにサラダ油を引いて中火で熱し、しめじと玉ねぎをしんなりするまで炒める。
4.イカを加えて炒め、白っぽくなってきたら強火にして酒、塩コショウを入れて味を調える。1分ほど炒めたら、醤油をかけて香ばしさをプラスして完成。
イカの旨味、食感と、たまねぎの甘みが十分に活きた炒め物です。
料理酒を多めに入れることで、日本酒を飲む際に一体感を感じられ、美味しく飲めます。
生姜がいいアクセントになっており、味全体を引き締めてくれています。
また、塩を塩麴に変えたり料理酒を日本酒に変えることで、味のクオリティが一段と上がるので、オススメです。
合う日本酒 薫酒、爽酒
2位 ガツンとパンチのある「あじのなめろう」
材料
アジ2匹
大葉5枚
●ショウガチューブ 小さじ1杯
●ニンニクチューブ 小さじ1杯
●醤油 小さじ2分の1杯
●味噌 大さじ1杯
●長ネギ 2分の1
作り方
①アジを3枚おろしにして、皮を引いておきます。
②アジを細かくたたき●の調味料を混ぜたものをしっかりと混ぜ合わせます。
③味が馴染んだら、大葉を軽く混ぜ合わせて完成です。
アジのなめろうと言えば、言わずとも知れた日本酒に合うおつまみの1つですが、普通のレシピには入れない「ニンニク」がしっかり入っています。
鼻から抜けるにんにくのパンチのある香りが日本酒の旨味としっかりと合っています。
また、大葉やしょうがが入っているのでアジの臭みを消してくれる役割もはたしています。
もし、生臭いのが苦手な方の場合は、「朝どれ」のアジを使用してなめろうを作ると、ほとんど生臭さを感じることなく美味しく召し上がれます。
好みに応じて味噌を大さじ1.5杯まで増やしても美味しく召し上がれ、日本酒を飲んだ後の占めに「お茶漬け」にして食べる際にも最適な味になります。
合う日本酒 薫酒 爽酒 熟酒
3位 陳健一流 マーボー豆腐
材料
木綿豆腐 400g
豚ひき肉 80g
にんにく 小さじ1
豆板醤 大さじ1
甘味噌 大さじ1
一味唐辛子 小さじ1
ラー油 大さじ1
サラダ油 大さじ2
長ネギ 4分の1
ニラ 2本
塩コショウ 少々
紹興酒 大さじ1
しょうゆ 大さじ1杯
塩 少々
花山椒 お好み
鶏ガラスープ 150ml
水溶き片栗粉 大さじ3杯
作り方
1.鍋に火を入れて油を引いて、豚ひき肉をしっかりと炒めていきます。長めに炒めると、旨味が増します。炒めたら火から離しておきます。
2.塩を少々入れて、お湯を沸かした鍋に丁寧に豆腐を入れて茹でておきます。
3.炒めた豚ひき肉に、にんにく、豆板醤、一味、ラー油を入れて、再度軽く炒めます。香りが良くなってきたら、鶏ガラスープを投入して、火を止めておきます。
4.豆腐がプルプルと震えるように浮いてきたら網ですくい、鍋に投入します。
5.長ネギ、ニラを入れて、紹興酒、塩コショウ、醤油を入れて、味を整えつつ、軽く煮込みます。
6.水溶き片栗粉でトロミをつけつつ、強火で煮込む。この際焦げないように鍋を揺らしながら混ぜると焦げません。
7.火を止めて花山椒と、ラー油を入れて完成です。
中華料理の巨匠、陳健一が作っていたマーボー豆腐のレシピです。
豆腐は木綿豆腐を使うことで、しっかりと、歯ごたえがあり豆板醤や山椒の辛みや香りが濃厚な日本酒と合います。
また、鶏ガラを多めに入れることで、辛みで負けない旨味を感じることができます。
にらでもいいですが、葉にんにくを使うと、香りに「フレッシュさ」が出てきて、食感も良くなるのでオススメです。
辛みが苦手な方は、花山椒、一味、豆板醤のの量を調節して、オイスターソースやXO醤
を足すと辛さを控えて日本酒に合うように作れます。
合う日本酒 熟酒、醇酒
4位 ささみと、チーズのバジル春巻き
材料
プロセスチーズ 100g
鶏のささみ 4本
バジルの葉 4枚
はるまきの皮 4枚
塩コショウ 少々
パセリ 少々
作り方
①ささみのすじを取り、縦半分に切る
②ささみをチーズで包み込むように巻き、その上からバジルの葉でも巻く
③春巻きの皮を半分に切って②を巻く
④180℃の油できつね色になるまでしっかりと揚げる
⑤お好みで、塩コショウやパセリをふって完成
ささみとチーズの組み合わせにバジルの葉っぱをプラスすることで、風味豊かな春巻きになります。
ささみの淡白さが、チーズの風味と相性が良く、バジルの風味が日本酒のフルーティーな風味とよく合います。
トマトソースを作ってかけても、春巻きとの相性がいいのでオススメです。
具が少し物足りないと思う方は、枝豆を追加したり、チーズの量を増やすのもオススメです。
合う日本酒 薫酒 爽酒 トマトソースをかけた場合は、熟酒も合います。
5位 濃厚な風味が癖になるなす味噌田楽
材料
ナス 4本
●赤味噌 大さじ4
●みりん 大さじ1
●砂糖 大さじ1
●料理酒 大さじ1
プロセスチーズ 40g
サラダ油 大さじ2
白いりごま 適量
作り方
1.ナスを半分に切ったら、表面に縦の切り込みを入れておきます。
2.ボウルに●の材料を混ぜ合わせて田楽みその下地を作っておきます。
3.フライパンにサラダ油を入れて、熱して、両面を焼き色がつくまで炒めます。
4.3に2を塗りこみ上からプロセスチーズを入れてチーズの色が変わるまでオーブントースターで熱していきます。
5.白いりごまを上からかけて完成です。
シンプルな作り方ですが、ほのかに甘めの味噌がナスの風味を生かしてくれます。
香ばしいチーズの香りと、田楽の味噌の豊かな味わいが濃厚な日本酒と相性が良いです。
完成時にレモン汁をしぼったり、お酢を少しかけると、酸味が足されて、甘みが一層引き立ち日本酒との一体感も増します。
また、酒粕を10gほど田楽みそを作る際に入れると、コクが一段と増して、発酵食品の旨味成分を感じることができるのでオススメです。
合う日本酒 熟酒、醇酒
6位 あさりのバター酒蒸し
材料
あさり 500g
●バター 20g
●にんにくチューブ 3cm
料理酒 大さじ2
醤油 大さじ1
塩 小さじ1
作り方
①あさりをパットに均等に並べた所に水と塩を入れて新聞紙をかぶせて冷蔵庫で2時間ほど放置する
②加熱したフライパンに●を入れて、バターが半分くらいまで溶けたら、あさりを投入する
③弱火にしてあさりを投入します(この際バターをしっかりと絡めておく)
④料理酒を入れてから蓋をしてフライパンに焦げ付かないように軽くゆすっておく
⑤あさりのふたが開いたら醤油、塩を投入して味を調えたら完成です
あさりの旨味や風味と、バターやお酒のコク、醤油、にんにくの香ばしさが一体となって、味わえる一皿です。
また、あさりを酒蒸しにすることで、日本酒との相性が一段と上がります。
あさり、バター、にんにくの風味との相性が良く、格別な風味ですが、好みによってバターの代わりにオリーブオイルを使用することで、コクは少なくなりますが、風味が豊かになるのでオススメです。
味が薄いように感じる方は醤油の量を多めにしてみてもいいと思います。
合う日本酒 薫酒、爽酒
7位 さっぱりだけど旨味が濃いさきいかときゅうりの酢の物
材料
さきいか 20g
きゅうり 1本
ショウガ 1片
●すし酢 大さじ1
●ポン酢 小さじ2分の1
作り方
①きゅうりを細かく斜めにスライスして細かく切っておきます
②ショウガはせん切り、さきいかは手で食べやすい大きさにカットしておきます
③カットした①と②をボウルに入れて●を入れてから10分ほど冷蔵庫で味をなじませます
④お皿に盛りつけて完成です。
日本酒との相性は「さきいか」単体でも良いですが、調理をすることで一段と上がります。
酢の物にすることで、旨味だけでなく、酸味や風味を足すこともできるのでオススメです。
また、レモン汁やカボス汁を少々加えたり、マヨネーズを入れてみても風味やコクが増すので、日本酒との相性が格別です。
ショウガは、チューブでも良いですが、できれば、生のショウガを使用した方が食感や風味が増すのでオススメです。
合う日本酒 薫酒、爽酒
まとめ
いかがでしたでしょうか?
日本酒の種類に応じた特徴や、簡単に作れる、日本酒に合うおつまみランキングを紹介しました。
日本酒の種類に応じて、合う料理の味付けがあることは「なんとなく」しか知らない方がほとんどだと思っています。
このように特徴を知ってもらうことで、より日本酒を美味しく楽しんで飲んでいただけたら幸いです。
また、シンプルな料理に見えると思いますが、それぞれの料理のワンポイントがいいアクセントになっているので、日本酒と良く合うと思います。
料理に応じて、ワイングラスに日本酒を注いでみたり、江戸切子に日本酒を注いでみると、いい気分転換になるので是非試して見てください。