日本には、様々なブランド豚がいます。
皆さんはどのくらいご存じでしょうか。豚肉は、種類によって大きさや毛の色が異なることが特徴です。
牛肉みたいに肉質のランク付けはありません。そのため、肉の名前を見て、選ぶことが大切です。
意外と知らないブランド豚について詳しく説明するとともに、三元豚や四元豚について解説していきます。
目次
豚の種類
現在日本で飼育されている品種は6種類です。1.ランドーレス種2.バークシャー種3.大ヨークシャー種中4.ヨークシャー種5.デュロック種6.ハンプシャー種です。
ランドレース種
デンマーク原産の豚です。脂肪が薄く、赤身が多いので、ロースハム、ソーセージなどの加工品でよく観るのではないでしょうか。
また、放牧が不要で、繁殖能力が高いことから、日本で一番生産されているのが特徴です。耳が垂れ下がったピンク色なので、分かりやすいです。
バークシャ種
イギリス原産の豚です。肉質はとても柔らかく、繊維が細かいのが特徴で味もとても良いです。
日本では「黒豚」として飼育されているのが多いです。
鹿児島の黒豚などが有名ですね。バークシャー種同士で交配しなければ、肉質が大きく下がってしまうと言われています。
大ヨークシャー種
イギリス原産の豚です。サイズが大きく肉が一頭当たり多く取れることが特徴です。
赤身と、脂質のバランスは良いのですが、日本では主に、加工品として使われていることが多い豚です。
中ヨークシャー種
イギリス原産の豚です。肉質はとても良く、きめの細かい肉が特徴です。
ランドレースと似ていますが、胴体がやや短く、耳が立っているのが特徴です。
発育に時間がかかるため、飼育数はそこまで多くないです。
デュロック種
アメリカ原産の豚です。肉にきれいなサシが入っていますが、比較的脂質は多めです。成長が早いのが特徴です。病気になり辛く疾病にも強いです。しかし、繁殖能力では劣ってしまうのが弱点です。
ハンプシャー種
アメリカ原産の豚です。デュロック種と同じアメリカ産ですが、こちらは赤身が多く、あまり美味しくない事もあり、大幅に数が減少しています。
それぞれに特徴があり、長所や、短所がありますよね。ふと、思いました。
「この豚のいい所をすべて取った豚はいないのか。」と、実は、私たちが食卓でよく食べている三元豚であることが判明しました。
三元豚とは
(祖父)大ヨークシャ種、(祖母)ランドレース種、(父)デュロック種を掛け合わせた豚です。
これらの特徴の良いとこどりの豚が「三元豚」というわけです。
大ヨークシャの肉が多く獲れる事、ランドレース種の繁殖能力の高さ、デュロック種の脂質の多さ、病気になりにくいという良さをカネそろえた最強の豚なのです。
多くのブランド豚にもこの配合が使われています。
三元豚は美味しい豚肉を選ぶ指標にもなりえる
国産豚肉の振興のために、肉質を良く育てようとした結果開発されたのが「三元豚」です。
そこから、肥料や、環境をこだわって作った豚が立派な地元のブランド豚となりえるわけです。
しかし、近年では「四元豚」という豚も登場しています。
四元豚とは
文字通り4種類の豚を掛け合わせた雑種の豚のことです。
欧米では、ほとんどこの「四元豚」だと言われています。
四元豚は、三元豚にアメリカ原産の「チェスターホワイト種」などの品種を足して品種交配させる豚のことを言います。
アメリカ産の豚肉はほとんどこの「四元豚」だと思っていても間違いないかもしれません。
いかがでしたでしょうか。豚は、様々な品種があり、これらを配合させることでいいとこ取りの豚が誕生するという訳です。
日本では「三元豚」をモチーフにして「平牧三元豚」など、ブランド名に使われている豚もいます。
近年では、豚は栄養素が高く健康食材としても注目を集めています。これらを踏まえたうえで こちらの豚肉のブランドランキング記事 も是非観てみてください。